2014年下期 My Top 6

今年の7月1日から12月31日までに観た展覧会・映画、読んだ本のmy top 6です。top 6の中での順位付けはしていません。ホイッスラー展にはまだ行っていません。

  • 進化するだまし絵 だまし絵Ⅱ
    名古屋市美術館に巡回(2015年1月10日〜3月22日)
  • 種村季弘の眼 迷宮の美術家たち
  • チューリヒ美術館展
    セガンティーニ、ホドラー、ヴァロットン等、好みの作品が多かったですね
    神戸市立博物館に巡回(2015年1月31日〜5月10日)
  • フェルディナント・ホドラー展
  • ジャングル・スクール
    インドネシア映画です
  • ドウス昌代『イサム・ノグチ 宿命の越境者』
    2003年に出版された本です

ドイツ表現主義を見るなら

日本の美術館でドイツ表現主義の作品を所蔵している美術館なんてあるのだろうかと思って検索したら、ありました。愛知県美術館
クリムトの黄金の騎士を所蔵している美術館ですが、ドイツ表現主義の作品もかなり所有しているようですね。愛知県美術館、行ったことはありませんが、結構、私が好きな作品がありそうです。

ドレスデンの橋

ドイツのドレスデンについて、Webの観光サイトを見てみると、例えば、JTBのサイトのドレスデンの基本情報に

街を流れるエルベ川を境に、南側に旧市街、北側に新市街が広がっており、歴史的建造物は旧市街に集中している。

というようなことが書かれており、限られた時間でドレスデンを観光するとなると旧市街側のみとなるようなケースが少なくない気がします。私自身も2007年にドレスデンを訪れた際は、ベルリンからの日帰りということもあり、新市街側には行きませんでした。

しかし、Wikipediaのドレスデンには新市街について以下のように記載されています。

旧市街(アルトシュタット、Altstadt)で主に見られる文化の他に、新市街(ノイシュタット、Neustadt)の文化も興味深い。

名前だけから見ると若そうにとれる新市街は、実は旧市街よりも歴史はかなり古い。ザクセン選帝侯時代、今の新市街地区のほぼ全域を焼失させる大火災 があった。そこから比較的早く復興したため、それを記念し、全く新しく生まれ変わって繁栄してほしい、という願いを込めて、選帝侯がノイシュタットと名付 けられたと言われている。

エルベ川にかかる橋を渡って新市街側にも行くべきだったかなとも思います。

ところで、ふたつ前の記事で「1913. Der Sommer des Jahrhunderts」(邦題:1913 20世紀の夏の季節)について書きましたが、この本、ドイツで出版された本というだけあって、結構キルヒナーが登場します。キルヒナーは美術史的にはドイツ表現主義の代表的な画家で画家グループ「ブリュッケ」を結成していますが、グループは1913年には解散しています。この本を読んで初めて知ったのですが、「ブリュッケ」ってドレスデンで誕生しているのですね。

蛇足になりますが、国立新美術館で開催されたチューリッヒ美術館展でキルヒナーの作品1点が展示されていました。 チューリッヒ美術館展は神戸市立美術館に巡回します(2015年1月31日〜5月10日)。

春の雪

芸術新潮2015年1月号の特集は「月岡雪鼎の絢爛エロス」。雪鼎は『せってい』と読みます。先月号で予告を見るまで、雪鼎を知りませんでした。

以下、雑誌の冒頭からの引用です。

月岡雪鼎? 誰それ?
そんなあなたも
ドギモを抜かれることうけあいの、
ビビッド&リアル。
「春画だったら江戸でしょう」
という常識をくつがえす、
コテコテ肉筆春画の巨匠はいかに生き、
どんな作品を残したのか。

本屋さんで立ち読みするのが恥ずかしいあなたのために、新潮社のサイトでチラッと立ち読みができます。

水の家の人魚

水曜日の朝日新聞夕刊は美術・建築等のアート関連の情報が3面を占めますが、今日の夕刊のコラム「美の履歴書」で取り上げられていたのはウォーターハウスの『人魚』。
静岡駅前にあるという静岡市美術館で開催中の『ロイヤル・アカデミー展 ─ターナーからラファエル前派まで─』で展示されています。
このコラムでも紹介されていますが、漱石の『三四郎』で三四郎と美禰子が顔を近づけ画帖を見る場面の作品がウォーターハウス『人魚』であることは有名です。漱石はロセッティやミレイを中心とする「ラファエル前派」を作品のモチーフとしてたびたび登場させました。『草枕』でミレイの『人魚』に言及しているのもよく知られています。
2013年に東京藝術大学大学美術館で開催された「夏目漱石の美術世界展」(参考:はろるどさんのブログの「夏目漱石の美術世界展」)でも、この『人魚』は展示されていました。

『ロイヤル・アカデミー展 ─ターナーからラファエル前派まで─』は八王子の東京富士美術館で開催されていたものの巡回ですが、東京富士美術館には行けなかったので、静岡市美術館に観に行こうかな。行ったことのない静岡市美術館にも興味がありますので。

1913.Der Sommer des Jahrhunderts

『1913 20世紀の夏』、この本の帯によると

第一次大戦の前年のヨーロッパ − 世界史の転換に人々は何をしていたのか
ひと月ごとに著名人たちの動静の膨大な断片をつなぎあわせながら、1913という一年を微細にしてダイナミックに描き出す、
かつてなかった手法による空前のドキュメント

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建てない建築家と

美術手帖2015年1月号は「建てない建築家とつなぎ直す未来」と題して、日本に登場した建築家の新しい動きを特集しています。この雑誌の冒頭で編集長の岩淵貞哉がこの特集を企画した意図を書いているのですが、この建築の動向が注目を集めた動機は2011年3月11日の東日本大震災にあります。

この特集に連動するように金沢21世紀美術館で2015年5月10日まで『3.11以後の建築』が開催されています。北陸新幹線が開業したら是非行ってみようと考えています。