逆引きH.P. 爪に爪なし、瓜に爪あり

ハリー・ポッターの邦訳本、訳者は松岡祐子さんですが、「原文はどんな表現なんだろう?」と気になる箇所が所々にあり、Harry Potter本に当って見るのが楽しい。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の第23章「隔離病棟のクリスマス」を読んでいたら、ハーマイオニーがハリーにクリスマスプレゼントとしてくれた宿題計画帳をフレッドに投げつける場面でこんな表現(訳文)がありました。

ハリーは真新しい宿題計画帳をフレッドに投げつけたが、計画帳はその後ろの壁に当たって床におち、楽しそうな声で言った。
爪に爪なし、瓜に爪あり。最後の仕上げが終わったら、なんでも好きなことをしていいわ!

「爪に爪なし、瓜に爪あり」は日本語の慣用句でしょうから、対応するような英語の表現があるのでしょう。対応する原文の部分は

‘If You’ve dotted the “i”s and crossed the “t”s then you may do whatever you please!’

でした。

英語には、“dot the i’s and cross the t’s“と言う慣用句があり、『iに点を付けて、tに横線を入れる』、すなわち、「注意深く完璧にやる」と言う表現でした。
日本語の「爪に爪なし、瓜に爪あり」は爪と瓜という似た形の漢字の違いを覚える方法という事で、「注意深く完璧にやる」とちょっと意味が違いますが、「then」を「最後の仕上げが終わったら」とすることで、似たような表現の慣用句で対応させたのですね(、多分)。

逆引きH.P. 癒者

ハリー・ポッターの邦訳本、松岡祐子さんの遊び心あふれる訳が所々にあって、「原文はどんな表現なんだろう?」と、Harry Potter本に当って見るのが楽しい。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の第22章「聖マンゴ魔法疾患障害病院」で入院しているロンの父親を見舞いに行った場面で、こんな表現(訳文)がありました。

「あの人たちは医者なのかい?」ハリーはロンにそっと聞いた。
「医者?」ロンはまさかという目をした。「人間を切り刻んじゃう、マグルの変人のこと? ちがうさ。癒しの『癒者』だよ」

今回気になったのは、「「医者?」ロンは・・・癒しの『癒者』だよ」の「癒者」。原文では何なのだろう

‘Doctors? said Ron,looking startled. ‘Those Muggles nutters that cut peoples up? Nah,They’re Healers.’

Healerでした。なるほどね。

ガッテン! キャストも 主題歌にも

映画の基になった大正時代の史実が発生した県では今年(2021年)の1月1日から公開されているこの映画、主演が誰か位しか知らなかったのですが、キャストにもこの県出身の方が多く出演されているのですね、主題歌もこのグループであることに納得。ガッテン!です。

とかくしゃべりは窮屈だ

前から読みたかった伊藤亜紗「どもる体」、オンライン書店e-honで注文したものを昨日受け取りました。
まだ、読み始めたばかりですが、すごく面白い。

本の帯の

楽に話せば連発だ。
意志を通せば難発だ。
言い換えすれば自分じゃない。
リズムに乗れば乗っ取られる。
とかくしゃべりは窮屈だ。

がしゃれていますし、この本の内容を表していますね。

冷たい・だと人は言うけれど

手を握ると大体、相手の手を暖かく感じる。あるいは、手を握ったら、「手、冷たいね」と言われる。
自分の手が冷たい方だと気づいたのは、いつだろう。

寄る年波、最近手足の冷えがこたえる。
あまり使っていませんでしたが、以前ネット購入した「新光堂 純銅製ミニ湯たんぽ」の出番かな。

改訂109版

昔、岩波書店の日本古典文学体系の本を何冊か読んでいた頃、基本的な古文読解力を得ようと、小西甚一著「古文研究法」を古本屋で入手しました。読書録を調べたら、以下でしたので、「古文研究法」は1980年代に入手したのでしょう。

  • 1983年 宇治拾遺物語
  • 1984年 落窪物語 堤中納言物語
  • 1985年 上田秋成集
  • 1989年 方丈記 徒然草

岩波の日本古典文学体系はこの後1989年から改訂版として収録書目を一部入れ替え、新日本古典文学体系となり、こちらも何冊か購入したもののいつかは読み(初め)たいと思いつつ、未読のままでした。数年前、「古文研究法」(洛陽社)がいまだに販売されている事を知り、新本を購入しました。

最近、在宅時間が長くなったこともあり、古典文学に再チャレンジということで、自分が持っている「古文研究法」を手に取って奥付を見たら、

  • 1955年9月10日 初版発行
  • 1965年12月20日 改訂版発行
  • 2012年2月25日 改訂109版発行

小西甚一は2007年に亡くなられているようなのですが、なんと改訂109版。

行方不明になっていた、古本の「古文研究法」も出てきました。こちらの奥付は

  • 昭和30年9月10日 初版発行
  • 昭和40年12月20日 改訂版発行
  • 昭和41年4月30日 改訂8版発行

「古文研究法」は今もちくま学芸文庫として販売されており、武藤康史の書評「小西甚一『古文研究法』ができるまで」によると

『古文研究法』のその後の版の奥付を見ると昭和四十年に「改訂版発行」となっているけれども、これは大きな改訂のことであり、「改訂版のあいさつ」が示唆するごとく、増刷のたびに改訂が繰り返されていたのだ。

ハッチョウの由来

今読書中の本(books)のうちの1冊、ハッチョウトンボが小説の展開に大きな役目を果たします。

(¬物知り)の私ですから、ハッチョウトンボが羽の長さは15mm、体長2cmほどの日本一小さなトンボであることも初めて知りました。(そもそもハッチョウトンボ自体を知りませんでした)

ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)のハッチョウの由来って何? 気になります。

wikiさんに聞いてみたら、

名前の由来は、尾張の本草学者・大河内存真(おおこうち ぞんしん:1796-1883)による『蟲類写集』に「ヤダノテツポウバハツチウメ」(矢田鉄砲場八丁目)のみで発見せられるために「ハツチウトンボ」の名を有する、との記載に因むとされる。この矢田鉄砲場八丁目の詳しい場所は現在不明とされるが、名古屋市内の矢田川付近と見られている。また一説には矢田河原八丁畷(現在の名古屋市千種区周辺)で発見されたことに由来するとの説もあるが、この説の根拠はよくわかっていない。

「ハッチョウトンボ 名前 由来」でグーグル先生に聞いたら

レファレンスデータベースのサイトの「ハッチョウトンボの和名の由来が知りたい」に

ハッチョウトンボの和名は発見された場所の地名に由来しますが、その場所については(A)矢田説(「ヤダノテツホウバハツチウメ(矢田鉄砲場八丁目)」又は「矢田河原ノ八町場」、現在の名古屋市東区大幸町附近)、(B)熱田八丁畷説(現在の名古屋市瑞穂区)、(C)岡崎説の3つの説があります。

この(C)説って、八丁味噌の八丁と同じということでしょうか
そもそも、「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)のハッチョウの由来って何?」って思ったのは、八丁味噌の八丁と関係あるのと思ったからなのですよね。

ヌテラ on/in モチ

BSテレ東の番組「ワタシが日本に住む理由」の今年(2021年)最初の放送(1/4放送)は長野県飯田市に住み、高森町職員として働くフランス人ノエミさんの話。
昨年末からBSテレ東にチャンネルを合わすと、この番組の予告でノエミさんが大の餅好きで、「餅 with ヌテラ」で食べているらしい。
予告では実際に食べている場面は撮られていなかったのですが、当然「ヌテラ on 餅」(餅にヌテラを塗って)食べていると思いました。

家にヌテラがあるので、この本放送を見る前に私も餅にヌテラを塗って食べ、「Nutella Mochi」というタイトルで本ブログにも投稿しようと思いました。私のこのブログに投稿する際、タイトル(候補)を決めると、実際に投稿する前にそのタイトルでググって、どんな検索結果が出るか確認することが多いのです。

今回も「Nutella Mochi」で検索して見ると・・・。
おっと、「Mochi with Nutella」のレシピを紹介している外国語のサイトが多くヒットします。
単純に「Nutella on Moch」(餅にヌテラを塗る)ではなく、ヌテラ大福みたい和菓子風なものからクッキーのようなもの等、色々あるのでR。

蒲鉾から羊羹へ

ひとつ前の記事で、(わが家のあちこちでクラスター化している)購入済みの未読本群から「完璧な赤」という本を探している事を投稿しましたが、その過程で、以前購入し最近ちょっと読みたくなったものの、やはりクラスター化未読本群の中で行方不明になっていた「遅刻の誕生」が出てきました。
この本、江戸時代から明治時代にかけて、今のような(見方によっては異常な程な)パンクチャルな時間意識がいかに形成されたかについての論考を集めた本なのです。

どんな内容だったかと目次を見たら、「蒲鉾から羊羹へ − 科学的管理法導入と日本人の時間規律」と題された章がありました。
「蒲鉾から羊羹へ」って? と思い、この章を覗いて見たら、明治・大正時代に欧米式の工場管理を日本に導入しようとした伍堂卓雄が当時に日本人の工場における時間規律について、以下のように言ったことから章題を取ったようです。

日本の労働者の能率は蒲鉾型(*)である。初め終わりが全くだらだらである。然るに欧米の労働者のやり方は羊羹の切り口形(**)である。働く時は傍目を振らず働き、休むときは充分休養するのである。

(*)蒲鉾:∩ アーチ型 (**)羊羹:縦向きのコの字型

「蒲鉾から羊羹へ」って、そういう事かと納得しつつ、「蒲鉾から羊羹へ」でググると・・・

愛媛県松山市の大正13年創業の老舗「勉強堂」の名物和菓子を食べたくなりました。