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今年の7月1日から12月31日までに行った展覧会のmy top 11です。top 11の中での順位付けはしていません。

  • アルチンボルド展
  • 日本の家 1945年以降の建築と暮らし
  • 長沢芦雪展
  • 北斎とジャポニスム
  • 澁澤龍彦 ドラコニアの地平
  • パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展

昨日、東京都美術館で開催されている『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』に行ってきました。
ある作品のところで後ろの方から(多分小さな)子供に説明する女性の声がします。
『本物のゴッホだよ』

「そんなストレートな表現で、周りにいる人もちょっと恥ずかしい」と思ったわけではなく、別の意味で『本物のゴッホ』に興味を持ったのです。

『本物のXXのXXはゴッホでなくっちゃね』と思った訳です。というのは以下。

世界でもっとも複製画をつくりだす村、中国・深圳(シンセン)市大芬(ダーフェン)村。2年程前に森アーツセンターのミュージアムショップでこの本を見てこの村の存在を知りました。
この本とは、「ゴッホ・オンデマンド -中国のアートとビジネス-」
Amazonの「内容(「BOOK」データベースより)」によると

世界でもっとも複製画をつくりだす村がある―中国・深〓(せん)市大芬村。10000人もの人びとが絵画を描き、世界中から絵を求めて人がやってくる。グローバリゼーションと消費社会、さらには芸術の意味や創造の価値といった大きな問題を、世界一の複製画の村を仔細にフィードワークしてあきらかにしようとする新しい芸術論。

参考:ブック・アサヒ・コムの「ゴッホ・オンデマンド」の中村和恵さんによる書評
この書評を読むとちょっと読みたくなりますが、398頁もある本なのです。

2016年末から2017年にかけて開催された「クラーナハ展―500年後の誘惑」へ行かれた方なら、展示室の壁一面を占めるイランのアーティスト、レイラ・パズーキによる『ルカス・クラーナハ(父)《正義の愚意》1537年による絵画コンペティション》』(パズーキが、2011年に中国・深圳の芸術家村で100人の芸術家たちにクラーナハの《正義の愚意》を模写させ、それを集めてひとつの作品にしたもの)で大芬村の複製画に出逢っています。
参考:発見!身近なアート探訪 日本初の大回顧展 「クラーナハ展―500年後の誘惑」
クラーナハ好きの私なのですが、この「クラーナハ展―500年後の誘惑」に合わせた読んだ本で、クラーナハの作品の多くはクラーナハ(親子)が個人で作成したものでは無くクラーナハの工房で作成されたものだということを(恥ずかしながら)知りました。
クラーナハの工房システムを知らなかった頃の私の投稿:ルーカス・クラナッハのユディット
パズーキの作品も中国の模倣文化を揶揄しているではなく、このクラーナハの工房システムを踏まえた作品なのです。

という事で、『本物のXXのXXはゴッホでなくっちゃね』という事なのです。

ところで、本物・偽物という事で言えば、最新の芸術新潮(2018年1月号)の特集が「世にも奇妙な贋作事件簿」なのですよね。

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」(森美術館 〜2018年4月1日)が面白そう。
こんな面白い(行ってないけど)展覧会に一人で行くのはちょっと。ふたりで行きたいですね。
「レアンドロ・エルリッヒって誰?」
「金沢21世紀美術館の《スイミング・プール》の作者です」

ロンドンのナショナル・ギャラリーで「モノクローム:黒と白による絵画」展が開催されていることを知りました。グリザイユによる作品が多く取り上げられているようです。

「ロンドンに行きた〜い」

そもそもグリザイユなる言葉を知ったのは、今年行った展覧会の何かの作品でモノクロームのすごく印象的な作品があって、作品の解説にグリザイユとあったからなのですが、どの作品だったか?
購入したカタログを見てもわからないのです。クノップフの作品じゃないかなと思うのですが。もしかしたら、国立西洋美術館の常設展示の作品かも。

ブリューゲルの「キリストと姦淫の女」でした。

芸術新潮2017年12月号の特集は「これだけは見ておきたい2018年美術展ベスト25」ですが、ここに取り上げられている美術展を今見たい順にあげると・・・

  1. ミラクル エッシャー展 上野の森美術館 2018年6月6日〜7月29日
  2. ムンク展 東京都美術館 2018年10月27日〜2019年1月20日
  3. プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 2018年2月24日〜5月27日

今日はここまで

大分前に渋谷のイメージフォーラムで『あの娘と自転車に乗って』や『明かりを灯す人』を見て以来、国名が「スタン」で終わる中央アジアの国々、特にウズベキスタンやカザフスタンのような大国ではなくて、トルクメニスタン、キルギスタン、タジキスタンのように日本にあまり知られていない国にすごく興味があるのですが、イミズスタンは知らなんだ。

Bunkamura ザ・ミュージアムに行った際には必ず立ち寄るNadiff Modernで見つけたSPECTATOR VOL.40「カレー・カルチャー」で知りました。もっとも「イミズスタン」は中央アジアとは関係なく、インド・ネパール・パキスタンと関係しているようですが。

ちなみに、今回のNadiff Modernは12月9日に渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムでオットー・ネーベル展に行った後に立ち寄りました。

忘れないようにSPECTATORで紹介されていた「やみちゃんのブログサイト」をリンクしておこう。

今日は三菱一号館美術館で開催されている『パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展』に行ってきました。事前に展覧会のサイトを訪れるとかしないので、行って初めてアムステルダムのファン・ゴッホ美術館との共催だということを知りました。ファン・ゴッホ美術館が世界有数の19世紀末版画コレクションを誇ることも今回初めて知りました。
euro2000でアムステルダムを訪れた際にはゴッホ美術館に隣接するムセーウム広場には行っているのですが、ゴッホ美術館には行かなかったのですよね。
三菱一号館美術館が所有するロートレックやヴァロットンの作品は何度見ても良いものですが、ゴッホ美術館が所有するナビ派の作品が多く展示されていて、ナビ派好きにとってはすごく嬉しい内容です。

『ヴァロットンについては2010年に開催されたオルセー美術館展で「ボール」という作品を見るまで知らなかったのですが』と以前に投稿したことがあったのですが・・・・
昨日、世田谷文学館で開催されている『澁澤龍彦 ドラコニアの地平』に再度行きました。その展示の中に「澁澤が巖谷国士との共著の中でヴァロットンを取り上げている」と読めるものがありました。
え?、2010年にヴァロットンを初めて知ったのではなく、「ヴァロットンふたたび」だったのかも、と思い、家に帰って、澁澤と巖谷の共著を調べてみたら・・・
ヴォアラ、「裸婦の中の裸婦」でヴァロットンが取り上げられていました。この本は1990年に出版されているので、大分前からヴァロットンに出会っていたのですね。

澁澤龍彦 ドラコニアの地平

タイトルは最初は龍×龍、次は芦花公園にしようかなと思っていたのですが。

最近は文庫本は殆ど読まないので、最寄りの書店でも文庫本のコーナーには殆ど行きません。
が、大分前に文庫本のコーナーに澁澤龍彦の本が多く並んでいることに気づき、本の帯の記載で今年が澁澤没後30年だということを知りました(「澁澤龍彦ふたたび (KAWADE夢ムック 文藝別冊)」で先に知ったのかも)。1ヶ月程前には「文藝別冊 芥川龍之介 (KAWADE夢ムック 文藝別冊) 」で、今年は芥川の没後90年であることも知りました。
「そうか、今年は龍×龍(龍and龍)なんですね」

何で知ったか忘れましたが、世田谷文学館で『澁澤龍彦 ドラコニアの地平』という展覧会が開催されることを知り、絶対行かなきゃと思いつつ雑事に追われ12月10日にやっと行くことができました。世田谷文学館は芦花公園にあるのですが、多分行ったことはなかったような。『高丘親王航海記』の草稿などドラコニアファンにとつては興味の尽きない展示が多数あり、17日に再度訪問することにしました。

渋谷のBunkamura Galleryでは12月1日~12月10曰に『澁澤龍彦のアヴァンギャルド』と題して、澁澤にゆかりのある作家の作品の展示販売も行われていました。この催しには12月9日に行ったのですが、「どれかお気に入りの作品はありますか?」と聞かれたら、「スワンベリとクリンガーの作品ですね」。
ということで、この記事のタイトルは「わが心の庭にただひとりいる人」になりました。