2020年上期 My Top 10

今年の1月1日から6月30日までに行った展覧会、映画、読んだ本のmy top 10です。top 10の中での順位付けはしていません。

  • ハマスホイとデンマーク絵画
  • 奇才 −江戸絵画の冒険者たち−
  • ちびまる子ちゃん展
  • 神宮希林 わたしの神様
  • ゆうやけ子どもクラブ!
  • エッシャー 視覚の魔術師
  • 杉本博司 苔のむすまで
  • シャロン・モアレム 迷惑な進化
  • 中屋敷均 ウィルスは生きている
  • 千葉聡 歌うカタツムリ

リヴォルノの幻 後日の話 ダーム・ギャラント ジュセッペ・ヴァージ

15篇のエッセイから成る内田洋子の「サルデーニャの蜜蜂」を読んでいき、最後のエッセイ「リヴォルノの幻」を読み始めると、冒頭に

 二十年ほど前の話である。
春がまだ浅いある日、トスカーナ州の海に面した町リヴォルノへ向かった。日本の小説家から連絡を受けて、現地で落ち合う予定になっている。
「港町の刑務所へ面会にやってきた妻に、鉄格子越しに頬を寄せキスをしようと見せかけて、彼女の鼻を噛み切ってしまう男の話を書くつもりなの」
小説家は構想を語った。

とあります。

ん?、「これって、あの人のあの小説のことじゃないの?」
「リヴォルノの幻」を読むのを中断して、本を探しました。見つかりました。「後日の話」(買ったものの読んでいません、初版は1999年2月のようです)。本の帯には

斬首刑直前 夫は妻の鼻を噛み切った!
十七世紀 トスカーナの小都市で起きた 途方もない物語

とあります。
本の奥書には

[付記]
この作品は、ブラントームの『ダーム・ギャラント』の或る一頁との出会いから生まれた。

との記載が。「後日の話」を読み始めました。そして、『ダーム・ギャラント』の或る一頁とはどんな話なのでしょうか。この記事のタイトル中の「ジュセッペ・ヴァージ」は「後日の話」の装幀に使われている版画の作者(Giuseppe Vasi,. 1710–1782)でピラネージの師でもあるようで、これもちょっと気になる。

今読みたい19の本

under 19 (にインスパイアされて) 読みたい本

  • 史上最悪のインフルエンザ アルフレッド・W・クロスビー
  • フード・マイレージ あなたの食が地球を変える 中田哲也
  • コロナの時代の僕ら パオロ・ジョルダーノ
  • 人はなぜSEXをするのか? シャロン・モレアム
  • 「他者」の起源 トニ・モリスン
  • 破壊する創造者 フランク・ライアン
  • 動く遺伝子 エブリン・フォックス・ケラー
  • ウィルスは生きている 中屋敷均
  • サルディーニャの蜜蜂 内田洋子
  • エゴン・シーレ 傷を負ったナルシス ジャン=ルイ・ガイユマン
  • 病が語る日本史 酒井シヅ
  • 母よ嘆くなかれ パール・バック
  • グレート・インフルエンザ ジョン・バリー
  • 日本を襲ったスペイン・インフルエンザ 速水融
  • パリが沈んだ日 佐川美加
  • ジャスト・キッズ パティ・スミス
  • ザハ・ハディド全仕事 ザハ・ハディド
  • 種子法廃止でどうなる? 農山漁村文化協会(編)
  • デカメロン ボッカッチョ

 

フード・マイレージ カーボン・フットプリント

移動に制限がある今、ネット通販を利用することが多いのですが、品物が家に届いてから発送元が遠隔地であった事に気づく場合があります。
フード・マイレージやカーボン・フットプリントを意識した行動をする良い機会になれば良いのですが。

参考

パスポート 隣県

平成3年(1991年)のサントリー学芸賞を受賞した鹿島茂の「馬車が買いたい!」を読んでいます(1990年発行のこの本を今頃、読んでいるのです)。
ちょうど今読んだ第4章のタイトルは「市門とパスポート ー 城壁都市パリ」。19世期に乗合馬車で地方からパリに上京した際に、パリ市門にある入市税関で入市関税の徴収とパスポートのチェックがあったことが書かれています。

以下、パスポートについての記述をこの本から引用します。

・・・ただ国内を旅行しているだけなのにパスポートを要求されているのである。『19世紀ラルース百科事典』でパスポートの項目を引くと、登録された居住地を離れ国内もしくは国外を旅行しようと思うものは・・・(中略)・・・パスポートの交付を受けなければならない。・・・19世紀には隣の郡や県はもう外国だったのである。・・・・(中略)・・・この制度は・・・・(中略)・・・おそらく革命政府がスパイを防止するため考え出した方策なのだろう。・・・

2020年5月23日の日本、緊急事態宣言は解除するが、県をまたいだ移動によるウィルス感染の回避と社会経済活動の両立を目指す。

エコーロケーション を YouTube で 識る

随分前に購入したものの(多分)途中までしか読んでいなかったオリヴァー・サックスの「心の視力」(奥付を見たら2011年11月発行の本でした)を昨年(2019年)末にようやく読み終えました。

この本で以下のような反響定位(エコーロケーション)について知りました。

ベン・アンダーウッドは、口で定期的に舌打ち音を発して、その結果近くの物から返ってくる反響を正確に読みとるという、イルカに似た驚異的な戦略を開発した。彼はこの方法でとてもうまく世の中を動き回れるので、野外スポーツやチェスもすることができた。

舌打ち(tongue clicks)によるエコーロケーションについて、YouTube(英語ですが)で識ることができます。

舌打ち(tongue clicks)によるエコーロケーションって教えられる/学べるんですね。

sameblod

過日セットアップして見られるようになった自称『お家シアター』で『サーミの血』を見ました(2020年5月7日)。

そもそも、サーミについて知ったのも、『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』展(*)で入手した「はじめまして、ルート・ブリュック」巻末の今村玲子さんの「ルート・ブリュックを追いかけて」や髙橋絵里香「ひとりで暮らす、ひとりを支える」で触れられているサーミについての記述を読んでなので、ごく最近なのです。
『お家シアター』で見られる作品のラインナップにこの作品があり、最初に見ることにしました。

(*)『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』展は巡回展で2020年6月以降、見られる可能性があるのは以下です。

  • 2020年4月25日(土)~7月5日(日)岐阜県現代陶芸美術館(5月31日まで休館中)
  • 2020年7月18日(土)~9月6日(日)久留米市美術館
  • 2020年10月10日(土)~12月6日(日)新潟県立万代島美術館

アリス・B・トクラスの自伝

ガートルード・スタインの「アリス・B・トクラスの自伝」を読み始めました。すごく面白い(まだ、ほんのちょっとしか読んでいないので「すごく面白そう」)
この本も昨年(2019年)末に読んだ原田マハの「楽園のキャンバス」の参考文献にリストアップされていた本で、自分が読んでいるのは、「日本の古本屋」で入手した筑摩叢書版(1981年発行)です。最初の筑摩書房版は1971年に発行されたようですが、今調べたら、1971年はまだピカソも生きていたのですよね。

ミイラにダンスは踊れるか

トマス・ホーヴィングの「ミイラにダンスを踊らせて」を読み始めたのですが、これが面白い。と言っても、まだ4章しか読んでいないのですが。
トマス・ホーヴィングはメット(メトロポリタン美術館)の第7代館長(1967年就任)です。

この本、昨年(2019年)末に読んだ原田マハの「楽園のキャンバス」の参考文献にリストアップされていた本で、今読んでいる邦訳本は1994年発行、訳者あとがきも含めて566頁、21章からなります。(当時の消費税率で)税込で3200円ですが、今は古書でしか入手できません(Amazonから古書で配送料も含め1500円で購入しました)。

本の帯によると(入手した古書は帯つきでした)

美術館の運営もGMの経営も変わりはない!
沈滞しきったメットをアメリカ最大の美術館に仕立て上げた元館長が語る興味つきない回想録