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Wolfgang's Stahrlに関して書かれた本が面白い。

モーツァルトのピアノ協奏曲17番(の第3楽章)とムクドリ(satrling)についてのエピソードについては、クラシック音楽好きの方にはよく知られているのかも知れませんが、この本によれば

1784年4月12日、ウィーンのインネレシュタット。モーツァルトは・・・優美なピアノ協奏曲第17番ト短調を全作品に加えた。
・・・・(中略)・・・・
このあと起きたできごとに関しては、多くの可能性がある。だが、おそらく次のような経緯ではないだろうか。
5月27日、グラーベン通り。・・・・(中略)・・・・
・・・(starlingは)モーツァルトの新しい協奏曲、1カ月前に完成したばかりでまだ公の場で演奏されていない曲のアレグレットの主題を歌った。というか、それに近い旋律を歌った。
・・・・・・

Wolfgang's Stahrlに関して書かれた本(Lyanda Lynn Haupt「Mozart's Starling:邦題「モーツァルトのムクドリ」)が面白い。邦訳本の帯には

モーツァルトがたった34クロイツァーで購入したペットのムクドリ
当日の支出簿には、ムクドリのさえずったメロディと「Das war Schon!(美しかった!)」というコメントが記されていた。筆者がモーツァルトにならい、実際にムクドリを飼いながら書かれた愛ある一冊。

WolfgangのStahrlに関する本は個人的には大変面白い本ですが、この本を読むまでホシムクドリが鳴き真似(人語やWolfgangのピアノ曲まで真似すると言うことなので適切な言葉が見つかりませんが)上手だということを知りませんでした。

「鸚鵡やインコや九官鳥の真似上手は知っていますが、ホシムクドリについては知りませんでした」と書こうと思っていたら九官鳥もムクドリ科(鳥綱スズメ目ムクドリ科キュウカンチョウ属)でした。ムクドリの仲間は皆んな真似がうまいのですねきっと。

WolfgangのStahrlに関する本でホシムクドリのマーマレーションについて初めて知ったのですが、murmurationとは

数百羽、数千羽、ときには数百万羽の大群をなし、優美で魅惑的な謎めいたダンス雲を作って空を旋回する

現象なのですが、seeing is believingと言うことで、youtubeから

Wolfgang's Stahrlに倣い、starling(ホシムクドリ)を飼いながら書かれた一冊の本が面白い。

日本で見られるムクドリはそのオレンジ色の嘴で容易に認識できる鳥ですが、ホシムクドリで画像検索するとその名前の由来になっている美しい星模様の羽を持つ鳥が表示されますが、嘴は黒っぽいものが殆どですが、オレンジ色の嘴の画像もあります。「(嘴の色は)?」と思いました。
starlingについて書かれたこの本を読んでいったら、「(嘴の色は)?」に対する答が出てきました。
飼っているホシムクドリが繁殖期になった際の変化について書かれている箇所で、鮮やかなオレンジ色になる嘴についても書かれていました。
エソロジーの記念碑的書物のローレンツの「ソロモンの指環」でトゲウオの婚姻色について知ったのは、40年以上前の大学生の頃ですが、トゲウオの婚姻色は雄に現れますが、ホシムクドリの嘴に婚姻色が現れたのは雌なのです。

住宅地や街の周辺に鳥が集団で住み着くということが、TVやネットでたびたび話題になり、地元上尾でも駅周辺の樹木に鳥が大量に住むということがありました。かつては農作物に付く害虫を食べてくれる益鳥とされたムクドリも集団化すると、すっかり害鳥扱いされることも多いようです。

北米で一般的なムクドリはホシムクドリで、今では二億羽あまり生息していると言われるそうですが、その繁殖力でアメリカでもホシムクドリは嫌われ者のようです。

WolfgangのStahrlに関する本でも紹介されていますが、
二億羽のムクドリの全ては1890年にアメリカ順化協会の設立者ユージン・シーフェリンがヨーロッパから輸入してニューヨークのセントラルパークで放った80羽の子孫だそうです。

WolfgangのStahrlに関する本によると

北アメリカにムクドリが存在するのは、シェイクスピアのせいだという人もいる。
・・・・(中略)・・・・
シーフェリンはシェイクスピアの作品に登場する鳥すべてをセントラルパークへ持ち込むことを個人的な目標にしていたとされ、「ヘンリー四世」の中で一度だけ触れられたムクドリに狙いを定め放鳥した。

ニューヨーク市でも、ムクドリはアメリカのほかの場所と同じくらい嫌悪されているが、この創生物語にちなんで、ブロンクスにはスターリング・アベニュー、シーフェリン・アベニュー、シーフェリン・ストリートがあり、噂では、どうやらニューヨークでムクドリが一番好きなたまり場は、セントラルパークのシェイクスピア・ガーデンらしい。

(Wikipediaのホシムクドリによると「シーフェリンはシェイクスピアの作品に登場する鳥すべてをセントラルパークへ持ち込む・・・」は都市伝説とされていますが)

昨日、イメージフォーラムに「Seed 生命の糧」を見に行ったら、予告編で面白そう(個人的に必見)と思ったのが、

前から見たかった『心と体と』が下高井戸シネマで上映されていたので、遅ればせながら、金曜日(7/5)に見に行きました。

スクリーンに登場する森の中の鹿を見ながら、「前にベルリンの森の中で猪がでてくる映画を見たことがある」とインスパイアされたのですが(あえてインスパイアを誤用します)、よくよく考えたら、映画ではなく、「ドイツの鉄道に乗った時に(どこかは忘れましたが)ベルリンの近郊と記憶しているのですが(怪しい記憶です)、電車が森の中を通過し、そこに猪がいて、『こんな都会の近郊に猪が』と驚いた」記憶が不意に蘇ったようです。

そういえば、「日本映画で食肉処理場を舞台にした映画も見たことがあったね」とも思い出したのですが、こちらは帰りの電車の中で検索したら、『ある精肉店の話』でした。

この投稿のタイトルの「Magical Magyars」はこの素晴らしいハンガリー映画へのオマージュです。

「ムクドリ 英語」で検索すると、Starlingと表示される。
「Starling」、これは正しくもあり、ちょっと間違ってもいる。(私見ですが)

2019年7月17日追記
翻訳サイトの日英翻訳で日本語に「ムクドリ」と入力すると英語「starling」が表示されますが、「starling」は学名「Sturnus vulgaris」(スズメ目ムクドリ科ムクドリ属ホシムクドリ)、日本の「ムクドリ」は学名「Sturnus cineraceus」(スズメ目ムクドリ科ムクドリ属ムクドリ)。

ウイキペディアのホシムクドリによるとstarlingという名前の由来は「暗い体色に星状の斑点がちりばめられていることによる」。starlingのstarは星で、日本名のホシムクドリ(星椋鳥)はstarlingの意訳ということでしょうか。

一方ウイキペディアのムクドリによると「英名はWhite-cheeked Starling または Grey Starling」

WolfgangのStahrlに関する本が大変面白くて、いくつかの記事を投稿しようと思ったのですが、女子W杯が始まってしまって、最初の短い投稿をしたままになっていました。

 

東京ステーションギャラリーで(6/16まで)開催されているルート・ブリュック 蝶の軌跡展に行ってきました。ルート・ブリュックって全然知らなかったのですが、その作品すごく面白いですよ。東京駅近辺に行く予定のある人にはお薦めです。

東京ステーションギャラリーの企画展で初めて知るアーティストとその作品って多いのですが、次に開催されるメスキータ展も楽しみ。

ちょっと気になる本たち。共通点は・・・

    • 食べる世界地図 ミーナ・ホランド
    • 世界の有名シェフが語るマンマの味 ミーナ・ホランド
    • メイドと執事の文化史 シャーン・エヴァンズ
    • マリー・キュリー―フラスコの中の闇と光 バーバラ・ゴールドスミス
    • ジヴェルニーの食卓 原田マハ
    • 2011 菱田雄介
    • タコの教科書 リチャード・シュヴァイド