ステレオ・スー

大分前に購入し、途中まで読んだままであったオリヴァー・サックスの「心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界」を読み直しています。
幼児に斜視だったため立体視力がなかったスー・バリーが立体視力を獲得した体験を題材にした「ステレオ・スー」という章が興味深い。この章の最後に「追記」としてスー(スーザン)が、

自分の経験を綴った示唆に富む素晴らしい本『資格はよみがえる』を出版している

とあります。
邦訳本の有無を確認したら、ありました。
『視覚はよみがえる 三次元のクオリア (筑摩選書)』。「BOOK」データベースよると

視覚は二~三歳を過ぎると正常に発達しないとされる。著者も幼時に斜視だったために二次元視力しかなかった。ところが、四八歳にして彼女は奇跡的に立体視力を得る。それは劇的な変化だった。世界が3Dで見えるというだけではない。音楽も思考も三次元で現れたのだ―。神経生物学者が自らの体験をもとに、脳の驚異的な能力、視覚と脳の真実に迫る。

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