Wolfgang's Stahrl その2シェークスピアの鳥類学
住宅地や街の周辺に鳥が集団で住み着くということが、TVやネットでたびたび話題になり、地元上尾でも駅周辺の樹木に鳥が大量に住むということがありました。かつては農作物に付く害虫を食べてくれる益鳥とされたムクドリも集団化すると、すっかり害鳥扱いされることも多いようです。
北米で一般的なムクドリはホシムクドリで、今では二億羽あまり生息していると言われるそうですが、その繁殖力でアメリカでもホシムクドリは嫌われ者のようです。
WolfgangのStahrlに関する本でも紹介されていますが、
二億羽のムクドリの全ては1890年にアメリカ順化協会の設立者ユージン・シーフェリンがヨーロッパから輸入してニューヨークのセントラルパークで放った80羽の子孫だそうです。
WolfgangのStahrlに関する本によると
北アメリカにムクドリが存在するのは、シェイクスピアのせいだという人もいる。
・・・・(中略)・・・・
シーフェリンはシェイクスピアの作品に登場する鳥すべてをセントラルパークへ持ち込むことを個人的な目標にしていたとされ、「ヘンリー四世」の中で一度だけ触れられたムクドリに狙いを定め放鳥した。
ニューヨーク市でも、ムクドリはアメリカのほかの場所と同じくらい嫌悪されているが、この創生物語にちなんで、ブロンクスにはスターリング・アベニュー、シーフェリン・アベニュー、シーフェリン・ストリートがあり、噂では、どうやらニューヨークでムクドリが一番好きなたまり場は、セントラルパークのシェイクスピア・ガーデンらしい。
(Wikipediaのホシムクドリによると「シーフェリンはシェイクスピアの作品に登場する鳥すべてをセントラルパークへ持ち込む・・・」は都市伝説とされていますが)