焼売にソースをかけますか?
先日購入した「dancyu 2022年1月号(特集:新しい家中華)」を眺めていたら、「みんなの愛蔵レシピ『家中華』お宝帖」として5人の匠による料理が紹介されていました。
「焼売は、餃子よりもはるかに簡単につくれます!」というコピーにキャッチされてしまいました。「確かにネ、家にミニ蒸籠もあるし・・・、私にもできるかも」。
『「エリックサウス」稲田俊輔さんの肉焼売と自家製ウスターソース』(の記事)でした。
タレとしての自家製ウスターソースの説明には、「焼売は大正時代、ウスターソースが主流であった」の見出しが。
ん? なんか「Déjà lu」。
我が家の書棚の未読文庫本のコーナーにあるかな?
あった、野瀬泰申「天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線」(新潮文庫)。この本、購入後、本のカバーに『全日本「食の方言」地図』改題と記載が。
『全日本「食の方言」地図』がすごく面白かったのでこの文庫本を購入したのですが、そのまま未読に。
「天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線」をめくっていたら「天ぷらにソースをかけて食べますか?」というタイトルで天ぷらにソースをかける人の比率を示すマップが。
東日本の各県では「天ぷらにソースをかけます」比率が20%未満なのに、唯一埼玉県は「40%〜60%」。
そうでした、埼玉県生まれの父が何にでも(という位いろいろなおかずに)ソースをかけて食していたので、『全日本「食の方言」地図』を興味深く読んだのでした。
あれ、野瀬泰申「天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線」(新潮文庫 平成二十一年発行)の最後の頁に、
この作品は、平成十五年十二月日本経済新聞者より刊行された『全日本「食の方言」地図』を改題し、全面的に改稿した。
全面的に改稿だったのだ。
(遅ればせながら)「天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線」読むっきゃないっしょ。
肉焼売も作るっきゃないっしょ。