ハリー・ポッターの邦訳本、松岡祐子さんの遊び心あふれる訳が所々にあって、「原文はどんな表現なんだろう?」と、Harry Potter本に当って見るのが楽しい。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の第20章「ハグリッドの物語」でハグリッドとオリンペが巨人を探しに行き、尾根を下って巨人の頭(かしら)に出会う場面で、こんな表現(訳文)がありました。
「なのに、その頭の所まで、のこのこ参上したの?」ハーマイオニーが息をはずませた。
「うー・・・・・参上ちゅうか、下っていたんだがな。(以下略ですが、ここはハーマイオニーの問いに対してハグリッドが答えているところです)」
原文でItalic(斜体)になっている部分は邦訳本では太字になっているのですが、今回気になったのは「下って」の部分ではなくて、2箇所の「参上」、元の表現はどうなんだろう。
原文に当たったら・・・、「成程ね」。
'And you just walked up to him?' said Hermione breathlessly.
'Well...down ter him,(以下略)'