マリー・アントワネットの肖像 アルチンボルド風 あるいは World Cup 2012
芸術新潮今月号(2012年2月号)の特集は『浮世絵 vs. 世界のエロス 春画ワールドカップ Shunga World Cup 2012』(正確にいうと、特集ではなく大特集です)。芸術新潮では2010年12月号の特集が『恋する春画』、古くは1994年6月号の特集が『浮世絵 消された春画』と何度か春画を特集していますが、今回は『ワールドカップ』と名付けるだけあって、ワールドワイドに面白い内容(画像だけでなく文章も)満載です。例えば84頁のマリー・アントワネットの肖像は、一見するとセピア調の美しい肖像画ですが、よく見るとアルチンボルドや歌川国芳もびっくりの・・する人々の組み合わせで描かれています。興味と勇気のある方は書店で立ち読みして下さい。
『浮世絵 消された春画』、『恋する春画』は新潮社のとんぼの本シリーズの1冊として書籍化されていますが、今回この文章を書くためにアマゾンを参照したら、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に面白そうな本がずらり。個人的には
- 尊敬する田中優子さんの『春画のからくり』(ちくま文庫)
- 『日本人なら知っておきたい江戸の庶民の朝から晩まで』 (KAWADE夢文庫)
が面白そう。