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今日は「鑑定士と顔のない依頼人」を見に行きました。人気の映画のようで、それは映画のストーリーによるのだと思いますが、私にとっては、ペトルス・クリストゥスの「若い女の肖像」やルドルフ二世のプラハが映画の題材として使われていることに興味をひかれましたね。

ペトルス・クリストゥスの「若い女の肖像」は澁澤龍彦が「幻想の肖像」で紹介していますからね。プラハはカフカやルドルフ二世に興味がある人にとっては是非訪れたい街だと思うのですが、私はまだ行ったことがないのですよね。

昨晩は下高井戸シネマに「100人の子供たちが列車を待っている」という映画を見にいきました。1988年にチリで制作された58分のドキュメンタリー映画。チリ郊外の経済的には貧しい地域でほとんどの子供たちは映画を見たことがありません。そんな地域の教会で女性教師アリシアが手作りの教材で子供たちに映画というものがどんなものかを教えます。好奇心たっぷりで輝く瞳で学ぶ子供たちの姿に心うたれます。経済的には「貧しい」のかも知れませんが、文化的にはなんて豊かなんだろうと、うらやましさまで感じました。この映画に出ていた子供たちも今はこの映画に出ていた子供たちと同じ位の年の子供を持つ父や母になっているでしょう。

下高井戸シネマでの上映情報は以下です。約1時間の映画だからでしょうか、料金は800円です。

  • 3/9(土) 21:00
  • 3/16(土)〜3/17(日) 15:00
  • 3/18(月)〜3/22(金) 15:40

このブログの「イランのコーラ」の冒頭で

イランの映画監督アッバス・キアロスタミ監督の映画の中では「そして人生が続く」が一番好きです。イランでは1990年に大地震があり、この映画の前作 「友達のうちはどこ?」が撮影された現場もこの大地震が襲いました。「そして人生は続く」はキアロスタミが息子を連れて前作主演の少年達の消息を尋ねて被 害地へ向かうという内容です。

と書きましたが、1990年のイランの大地震についてはどの位の人がご存知でしょうか? この地震で4万人以上が亡くなられたと言われています。1990年に生まれていない方や中学生以下だった方は知らなくて当然でしょうが、私自身は「そして人生は続く」を見て、この地震のことを知ったのです。

この映画の冒頭で被災地に向かうキアロスタミと息子の間で「地震の時に何をしていた」、「テレビでワールドカップを見ていた」、「どこの試合だった」、「スコットランドとブラジル」というような内容の会話をやりとりするシーンがあります。地震が起きたのはW杯イタリア大会期間中の1990年6月20日なのです。私自身はちょうどこの時期ちょっと長めの海外研修でアメリカ西海岸のサンノゼ付近に滞在していました。アメリカ滞在中にこの地震のことを報じたTV放送を見てないのです。アメリカとイランの関係のせいでアメリカでの報道が少なかったのでしょうか。日本に戻ってからもこの地震に関する新聞記事とかは少なかったのでしょうか。インターネット普及前の時代で、TVや新聞の報道を漫然と受け取っていた私ですから、愚かにもこの大地震のことを知らなかったのです。

それでは現在はどうでしょう。インターネットも普及し、中東関係の情報を入手する手段も増えているとはいえ、やはりTVや新聞の西側の眼から見た報道から情報を得、判断をしている点はあまり変わっていないように思うのです。

この映画では、地震の後にも関わらず、ワールドッカップを見るために自分でTVアンテナを取り付けようとする現地の人のシーンも出てきます。この映画についての論評・感想でこのシーンについて語っている人は多くいます。サッカー好きの方にとっては、こんな大地震の後でも見ないではいられないサッカーの魅力あるいはイラン人のサッカー好きに思いを馳せるかもしれません。

私もそういうサッカー好きの思いは共有しますが、私にとっては「この地震について何も知らなかった」ということがきっかけでいろいろのことを考えさせられたと言う意味で重要な映画なのです。

昨日利用したJAL(羽田→徳島)のCA(客室乗務員)のひとりがちょっと雨宮塔子に似ていると感じましたが、京野ことみの雰囲気もありました。京野ことみと言えば、テレビ朝日系列の「新・おみやさん」でのちょっと剽軽(ひょうきん)な演技も好きなのですが、ヤン・ヨンヒ監督の『かぞくのくに』での主役リエの兄の元恋人役で演じるせつなさも良かったですね。

その『かぞくのくに』では、なんと言っても主役リエ役の安藤サクラがすばらしい。ANAのCMで前からちょっと気になっていたのですが。映画館での予告編で堺雅人主演の『その夜の侍』にも出演しているのを知りました。『その夜の侍』は多分見に行かないと思うのですが、堺雅人と安藤サクラの演技はちょっと気になります。

今日、渋谷のユーロスペースよみがえりのレシピを見てきました。山形の在来作物とその種を守ってきた人々を追ったドキュメンタリーです。すごく良かった。上映後、渡辺智史監督の挨拶があり、

  • この映画の上映の機会を増やしたい
  • 在来作物とこの映画のことを口コミで広めて下さい

とのことでした。また、11月6日〜11月30日に東京を中心に、全29店舗の飲食店で山形県鶴岡市の在来作物を使った料理を食べることができるそうです。

上映情報(11/3段階)

ユーロスペース

  • 10月27日(土)〜11月9日(金)  10:00/12:00/14:00
  • 11月10日(土)〜11月16日(金) 10:00
  • 11月17日(土)〜11月23日(金) 12:00
  • 11月24日(土)〜11月30日(金) 12:10

山形県東根市 フォーラム東根

  • 11月10日(土)~11月23日(金) 10:00/19:00

自主上映情報はこちら

在来作物が食べられる29店舗の情報:つるおか在来作物 3days in Tokyo

11/4追記
録画しておいた「食彩の王国」を見たら、今回の食材は「里芋」。映画の中でも出てくる甚五右ヱ門芋が取り上げられていました。甚五右ヱ門芋を作られている佐藤さんのサイト:森の家

イランの映画監督アッバス・キアロスタミ監督の映画の中では「そして人生が続く」が一番好きです。イランでは1990年に大地震があり、この映画の前作「友達のうちはどこ?」が撮影された現場もこの大地震が襲いました。「そして人生は続く」はキアロスタミが息子を連れて前作主演の少年達の消息を尋ねて被害地へ向かうという内容です。

この映画の最初のほうで、被災の為、店主のいない商店に残ったままのコーラでのどの渇きを癒し、主のいないこの店に料金を置いて行く場面がでてきます。キアロスタミの被災地に対する深い鎮魂を表すシーンと受け取ったのですが、同時に「イランにコーラ?」と思いました。

「イランにコーラ?」はずっと気になっていたのですが、新潮新書の「イランはこれからどうなるのか」という本の第四章「嗚呼アメリカよ、もう一度・・・・・・」には、「テヘランのコカ・コーラ」というタイトルで、アメリカ文化の象徴であるコカ・コーラがイラン社会に浸透していることが書かれています。アメリカから”悪の枢軸”と呼ばれているイランですが、「実は、中東一の親米派?」というタイトルでは以下のような記述も。

「国民の大半は中東で最も親米的です。象徴的なのはアメリカを標的にした同時多発テロ(2001年)後の反応です。中東アラブ諸国では多くの人が歓喜しましたが。イランでは各地で市民がろうそくを灯して犠牲者を悼んだのです」

「イランはこれからどうなるのか」(春日孝之著)は現代イランの実像が解りやすく書かれています。イランと敵対しているイスラエルについて書かれた新潮新書の「イスラエル」(三井美奈著)とともに中東に興味のある人にお薦めの2書です。

昨日、岩波ホールで『イラン式料理本』を見ました。見終わった後、「イラン料理のレシピ本って、あるのだろうか?」と思い、Amazonで「イラン料理」で検索。『家庭で楽しむ ペルシャ料理--フルーツ、ハーブ、野菜たっぷり』を注文してしまいました。著者のレザ・ラハバさんのブログサイト「カフェペルシャ」もあるようです。イランと料理と言えば、大分前に買ったものの読んでいない『柘榴のスープ』を読みたくなりました。本の帯によると

流血のテヘランから逃れた美しき三姉妹、アイルランドの田舎町で開いた、ペルシア料理店のお味は?
官能と癒しの郷土料理、運命の出会いと恋、そして感動の結末へ・・・・。イラン系女流作家による、世界的ベストセラー小説!。

で、12の章及びエピローグの先頭にレシピが付いています。

今日は「ひかりのおと」という映画を見ました。岡山県真庭市でトマトを作っている山崎樹一郎監督の真庭市を舞台にした映画です。昨年10月に第24回東京国際映画祭の「ある視点部門」で公開された後、「ひかりのおと」公式サイトによると、

15ヶ月にわたり岡山県内全域にて、公民館、ライブハウス、旅館、学校、カフェ、古民家、田んぼなど、全51会場100スクリーンでのキャラバン巡回上映を経て、いざ全国へ。

ということで、今のところ、岡山県外で見れる機会は少ないのですが、すごくいい映画です。