ウィーンの世紀末建築めぐり その4 

ウィーン滞在5日目の27日分離派会館を再訪した後、以下の世紀末建築を巡りました。
 エンゲル薬局 オスカー・ラスケ設計      1902年
 アンカー時計  フランツ・フォン・マッチュ設計 1911-1917年
 マンツ書店   アドルフ・ロース設計       1912年
 ロースハウス  アドルフ・ロース設計      1909-1911年

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エンゲル薬局。オスカー・ラスケ設計、1902年。
16世紀創業の現存するウィーン最古の薬局を1902年にユーゲント・シュティール様式に改装したもの。正面左右にモザイク画の天使が大胆に配置されています。天使が捧げるのは薬杯で、よく見ると手に蛇(医学の神アスクレビオスに由来する薬学のシンボル)が巻きついています。

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アンカー時計。フランツ・フォン・マッチュ設計、1911-1917年。
ビルの間に渡された回廊にある仕掛け時計。マリア・テレジア等の12人の偉人の像が移動して時を告げる。偉人の頭の数字が時間、上の目盛りが分を表します。今は10時60分=11時0分です。正午には12人全員が揃って行進します。

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アンカー時計の前を馬車が通る

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マンツ書店。アドルフ・ロース設計、1912年。

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ロースハウス。アドルフ・ロース設計、1909-1911年。
現代人から見れば何の抵抗も無く受け止められる建物ですが、建物と言えば華麗な装飾が付き物と考えていた当時の建設当時の人々にとっては、建物上半分に並ぶ四角な窓を始めとする無駄な装飾を省いたデザインに相当な違和感があったようです。またミヒャエル広場を挟み、王宮に向き合って立つ為、「不敬」だとの批判もあったとのことです。

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ロースハウスの装飾

この日もこのロースハウスを見た後の午後1時頃に雨が・・・・。地下鉄に非難し、一旦ホテルに戻る。

昼食をとった後、ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツへ。ここにも、「愛」他数点のクリムトがあります。

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