一色の国旗
日本の国旗も日の丸の「白地に赤く」でかなりシンプルですが、世界で唯一の一色の国旗の国って知っていますか。簡単ですね。知らない人のためのヒント:『世界で唯一の一色の国旗の国があった』と言うべきですかね。
ところで、イスラム圏の国旗には緑を取り入れたものが多いのですね。「イスラム圏→中東→砂漠が多い→緑のオアシスが貴重」みたいな感じで緑色が多いのかなと思っていたのですが、文春文庫の『色彩の世界地図』の「イスラーム世界の緑色」という章に以下のような理由が書いてありました。
イスラームの世界観では、人間が死後、神に選ばれて永遠に暮らす楽園が「緑の楽園」です。また、イスラームの宇宙観では、天上界は七層からなっており、その最上層に神がいて、そこには天の書板があり、創世からこの世の終末までにおこるすべての出来事が刻まれているそうです。この書板もエメラルド、つまり緑の板で、このようにイスラームの世界では緑が聖なる色なのです。という訳でイスラームの国の国旗には緑色が取り入れられたものが多いのです。
これからワールドカップのアジア地区予選を見る機会もあると思いますが、イスラーム圏の国のユニフォームに緑色が取り入れられているかチェックするのも面白いですよ。国旗の色使いをユニフォームに取り入れてる場合が多いので。