村上のまちづくり
新潟県最北部の村上市は平安時代からの鮭が特産で、町には出格子や障子戸のある町家がいまも約370棟が残るそうです。
武家屋敷、町屋、寺町、城(跡)という城下町としての四大要素が残っているにもかかわらず、経済成長期の平成9年頃に町屋の多く残る町人町に道路拡幅を伴う大規模な近代化計画の話が持ち上がり、町屋は危機的状況を迎えました。そのとき、町屋保存に立ち上がったのが鮭の味匠『喜っ川』(『喜っ川』(きっかわ)の『喜』は「七」を3つ書く字です)の吉川真嗣氏。妻の美貴さんと全国200を超える町を訪れ、城下町や町屋の価値を再確認し、町屋の中を公開する取り組みを始めました。
町家を中心に約60軒の家々に伝わるひな人形を茶の間に飾り、自由に見てもらうという2000年に始まった『町屋の人形さま巡り』には今では10万人の観光客が訪れるそうです。『村上のまちづくり』というサイトをみると村上の魅力とまちづくりの取り組みがわかります。以下は上記サイトで紹介されている村上の催しです。
- 町屋の公開
- 町屋の人形さま巡り
- 町屋の屛風まつり
- 宵の竹灯籠まつり
- 十輪寺えんま堂の骨董市
- 黒塀プロジェクト
- 町屋の外観再生プロジェクト
平安時代からの特産の鮭、城址と武家屋敷、静かな寺町、出格子や障子戸のある町家、お茶や漆工芸の堆朱(ついしゅ)、和菓子、酒などの店が軒を連ねる村上市、行ってみたくなりませんか。