没後150年 歌川国芳展 後期展示
今晩、没後150年 歌川国芳展の後期展示を見に行きました。この展覧会、展示替えがあって、前期展示と後期展示にわかれており、昨年末に前期展示を見に行きました。
前期展示で「両国夕景」という大判三枚続きに夕涼みをする女性を描いた作品が展示されていて、背景の人々をシルエットで現していたのがすごくモダンだと感じたのですが、後期展では同じ様に背景の人々をシルエットで処理した大判三枚続きに女性を描いた「駒形の朝霧」という作品が展示されていて、これも良かったですね。
前期展示で「新板子供遊びのうち ぼんぼんうた」という作品で、手をつないで歌いながら歩く江戸時代の女の子のお盆の遊び「ぼんぼん」というのがあった事を知って面白いなと思ったのですが、後期展示では「ぼんぼん」を金魚にやらせた「きん魚づくし ぼんぼん」という作品があって、さすが国芳と思いました。
後期展示で特にいいなと思ったのが「国芳もやう正札附現金男 唐犬権兵衛」という作品。大英博物館のサイトにこの作品の大きな図像がありました。派手な着物で後ろ姿を描き、鏡に映った顔を見せるという表現がすごく気に入りました。
最終日、見にいくことができました。午後3時頃、行ったら40分待ちのお知らせがあり、5時前に行ったら25分待ちになっていたので並びましたが、30分強かかったような気がします。
たくさんの作品の前で人があふれかえっていました。
『大物浦平家の亡霊』 波が亡霊の形になっているような面白い表現でした。
「きん魚づくし ぼんぼん」楽しかったです。金魚さんがかえるさんの手をひいているのが可愛いですね。
国芳の作品は見ていて楽しいものが多いですね。
現在のグラフィックアートにつながるような作品、ユーモアにあふれる作品等々、国芳の才能の豊かさを存分に味わえる良い展覧会でした。
人の波間に作品をみることしかできなかったのが残念。前期も見てみたかったです。
今年は国芳絡みの展覧会はないのかなと検索したら、横浜美術館で『はじまりは国芳(仮題)』という展覧会が2012年11月3日〜2013年1月14日開催されるようです。江戸末から明治・大正にいたる国芳の系脈に連なる画家の作品を展示するようです。
情報ありがとうございました。たまに上京する機会と会えば、こういった展覧会に行くこともできるのですが、なかなか・・・
国芳の前期をお正月に見たというお友達と一緒にいったのですが、その時は空いていてとても良かったそうです。
横浜美術館の催しは会期が長いので行けるかも?