乳脂肪率3.2%

西日本新聞社のブックレット「食卓の向こう側2」によると、法律上は乳脂肪率3.0%以上で「牛乳」だが、業界の基準は1987年度3.2%から3.5%に引き上げられ、基準を下回ると生産者にはペナルティが科せられ、乳価が下がるとのこと。「高品質化で消費を伸ばす」という業界の思惑の中で乳脂肪率の基準があげられたようです。だが、「『おいしさ』『こく』『あと味』のいずれにもほとんど影響を与えていない」そうです。ところで、「以前の3.2%ならば身の回りのわらや野菜くずなどを活用でき、牛にも環境にも優しい酪農になる」という意見があるようです。実際、乳脂肪率3.5%以上にするために、より高タンパク、高カロリーんの飼料を海外から輸入し、結果として「不自然な飼養が牛の寿命を縮め、高コスト構造を招き、牛乳を飲む私たちも脂肪摂取過多になっています。とは言え「乳脂肪率を落とすことは簡単でない」そうです。乳牛の品種改良?が進み、高カロリー飼料に対応した体質に変わってしまっているからです。

西日本新聞社のブックレット「食卓の向こう側」シリーズ、現代の「食」をめぐる問題点を易しく伝えてくれます。まだ2冊しか読んでいませんが「食卓の向こう側」シリーズ全部読もうと思っています。

リンク:西日本新聞社のサイトから『食卓の向こう側』

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