危機のときにこそ

映画『フード・インク』は食の安全性の問題を厳しく追及するとともに、問題の本質を分かりやすく伝える優れた映画ですが、同名の『フード・インク』という本も翻訳出版されています。この本は3部構成になっており、第1部は映画そのものに焦点をあてた映画製作にまつわる話、第2部はこの映画で取り上げられた問題の本質となっている米国の食料供給の支配について、第3部は問題のいくつかの解決策という内容です。

映画の上映館で購入したこの本を今読んでいます。この本の第1章の内容は映画製作に大きな影響を与えた『ファーストフードが世界を食いつくす』の著者のエリック・シュローサーに対するインタビューですが、その中でエリックは

危機のときにこそ、物事がはっきりと見えやすいし、私たちの社会に存在する多くの問題が相互に関連し合っていることに気づきやすいのです。

と言っています。

今回の原発事故という危機で明らかになった『私たちの社会に存在する多くの問題』、表層的な事象に惑わされずにいろいろ考えていかねばと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です