ルーカス・クラナッハのユディット
2008年6月にウィーン美術史美術館を訪れた際、ルーカス・クラナッハのユディットを見ました。
ルーカス・クラナッハのユディットを知ったのは多分、澁澤龍彦の『幻想の肖像』によると思います。
最近『幻想の肖像』に紹介されている絵がどこにあるかを調べていたら、『幻想の肖像』のユディットはウィーン美術史美術館ではなく、シュトゥットガルト州立美術館所蔵とあります。
ちょっと見ると、全く同じように見えますが・・・。
ふたつのユディット?謎は深まるばかりです。
よくよく調べてみると、クラナッハには同じ題材に対し、多くのバリュエーションがあるケースがあるようです。例えば5月のロンドン旅行の際、ナショナルギャラリーで『Cupid complaining to Venus』という絵を見ましたが、蜂蜜を得る為に蜂の巣を盗もうとして、蜂に刺されるキューピッドと、クラナッハ独特の肢体をくねらせたヴィーナスをテーマとした絵は多くのバリュエーションがあるようです。
蜂に刺されるキューピッドとヴィーナスのバリュエーション
- <ナショナルギャラリー(ロンドン)
- <ボルゲーゼ美術館(ローマ)の作品
- ベンベルグ・コレクション(フランス ツールーズ)
- クレラー=ミュラー美術館(オランダ)
- クルトゥーア・フォールム(ベルリン)
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