枝葉の刺繍の画家

GWに入る前の4月25日にブリューゲル「バベルの塔」展東京都美術館 ~7月2日(日))に行ってきました。

ブリューゲルの「バベルの塔」はウィーン美術史美術館に行った時に見ていますが、この展覧会はオランダのロッテルダムにあるボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館のコレクションの展示なので、「バベルの塔」もボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館のものです。ウィーン美術史美術館のものに比べてサイズが半分位なので「小バベル」と称されるそうです。ウィーン美術史美術館のものに比べて塔の色が鮮やかです。

この展覧会の前に宇都宮美術館で開催されていた「ベルギー奇想の系譜展」(宇都宮美術館→兵庫県立美術館→Bunkamura ザ・ミュージアムと巡回します)に行ったのですが、ブリューゲルがボス風の怪物や悪魔の世界を(特に版画作品として)多く制作しており、「第二のボス」呼ばれていたことを初めて知りました。今回のブリューゲル「バベルの塔」展でもブリューゲルの時代のボスに倣った作品が多く展示されていてinterestingです。

余談ですが、単眼鏡(OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16 )を購入してしまいました。ブリューゲルのボス風の版画を中心に鑑賞に、もう一度この展覧会に行くつもりなので。

この記事のタイトル「枝葉の刺繍の画家」ですが、「枝葉の刺繍の画家」と呼ばれる画家の作品が展示されていて大変美しいです。

展覧会の図録によると「枝葉の刺繍の画家」という名の由来は

光の粒で葉を模した、刺繍を想起させる特徴的な画法にあり、作者はおそらく単独ではなく、1500年頃にブリュッセルとブリュッヘでこの技法を用いた画家集団だと思われる

とのことです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です