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3月23日のブログでPatti Smithの『Just Kids』の邦訳本を購入した話を『ほんの子供だった』というタイトルで書きました。ロバート・メイプルソープとの若き日を『Just Kids』と捉えてこういう書名にしたのかと思い、ブログのタイトルを『ほんの子供だった』としたのです。

本はちょっと読み始めた儘の状態だったので、この週末の連休で少し読み進めたところ、『Just Kids』という書名の由来がわかりました。以下、邦訳本からの引用です。

ある晴れた暖かい秋の日、私はビートニク風サンダルとボロスカーフ、ロバートはビーズに羊革のベストという、それぞれのお気に入りの出で立ちで、西四丁目に地下鉄で行き、ワシントン・スクエアで午後を過ごした。

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噴水に向かって歩いていくと、年配夫婦が立ち止まって私たちをあからさまに観察しはじめた。ロバートは注目されていることを楽しんでいたようで、私の手をぎゅっと握ってきた。「ねえ、彼らの写真を撮りましょうよ。あの人たち、アーティストよ」と奥さんの方が言うと、ちょっと困惑の顔を浮かべた旦那さんは、「おいおい、彼らはただの子供だよ」と型をすくめた。

若き日々のパティとロバートはただの子供(ジャスト・キッズ)であり、ただの子供ではなかったのですが、パティはそんなふたりの若き日々を慈しんで、書名にしたのですね。